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理事長挨拶

 平成29年1月から3年間、日本食品微生物学会理事長を拝命することになりました九州大学の宮本敬久です。山本茂貴前理事長をはじめ、歴代の理事長の先生方が会員の皆様と発展させてこられた本学会をさらに充実、発展させるため、微力ながら任務を遂行していく所存であります。会員の皆様のご協力をよろしくお願い致します。

 本学会は、食品の微生物(細菌、ウイルス、真菌)および寄生虫に関する学術研究の推進、並びにその成果の普及を図り、食品の安全および機能の向上に寄与することを目的としています。まず、昭和55年(1980年)6月に本学会の前身である「食品衛生微生物研究会」として発足し、その後、名称変更とともに学会として改組して平成2年(1990年)4月に「日本食品微生物学会」として再スタートしました。研究会発足から、今年で37年目を迎えます。本学会は産・官・学の会員の皆様のご尽力により運営されており、これが学会のシンボルマークである三つの輪で表されています。

 発足以来、以下の事業を重点的に行っています。

  • 機関誌「日本食品微生物学会雑誌」の充実:平成3年度からは年4号を刊行し、学会誌としての機能の充実を図っています。
  • 学術集会の充実:従来の形式にとらわれることなく、広範な領域についての討議ができるよう努力しています。
  • 学術セミナー等の実施:食品微生物領域の知識の普及と啓蒙をはかるために学術セミナーおよび技術セミナーを計画し、実施しています。

 多様で新鮮な食材とその持ち味を尊重した「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中から日本の食への関心が高まってきています。日本の食文化を継承し発展させる上でも食の安全確保は重要ですし、2020年のオリンピック開催に向けて、我が国では食の安全性向上のために、これから様々な取り組みが行われるものと思われます。これに対して本学会および本学会の会員が果たす役割も重要になります。また、健康な生活の確保も含め、持続可能な地球社会の実現に向けて自然科学だけでなく社会科学も含めた異分野との連携や共同研究も求められています。本学会の活動を通してこれまでに蓄積されてきた微生物検査並びに微生物制御など食品微生物学についての基礎研究や応用研究の成果は、日本だけで無く世界の食品安全および持続可能な地球社会の実現への貢献が期待されます。さらに、教育、研究および食品産業のグローバル化が進む中、海外の関連団体との連携や協力は不可欠であり、国内における学会の基盤を強化しつつ国際化への対応も必要となっています。

 本学会に期待されているのは専門分野の科学技術の発展、関連する産業界と連携した社会貢献だけではなく、次世代の食品微生物学を担う人材の育成です。大学に限らず、調査研究機関、微生物検査法および診断装置の開発、食品の研究開発および品質保証等の分野で活躍する人材の育成、社会人に対する再教育、研修において本学会の果たす役割も重要となっています。

 このような本学会に期待される社会の要請に応えるため、また、会員の皆様へのサービス向上のため、理事および評議員の先生方とともに努力する所存です。会員の皆様並びに関係各位のご支援とご協力をよろしくお願い致します。

九州大学大学院農学研究院
宮本敬久