日本食品微生物学会

理事長挨拶  この度,平成21年10月19日(月)~21日(水)に「タワーホール船堀」(東京都江戸川区)において日本食品微生物学会30周年記念学術総会を開催いたします。本学会の前身であります「食品衛生微生物研究会」が昭和55年に発足してから今年で30周年を迎えます。30周年の記念学術総会にふさわしいものとすべく会期はこれまでの2日間から3日間とし,最終日には公開市民講座を開催し市民の皆さんに無料開放することといたしました。また,一般演題は全てポスター発表とすることによって,参加者の皆さんには質疑と討論の時間が十分に確保されるとともに,特別講演やシンポジウムなどの一元化により全てのプログラムに参加することが可能になっています。
 今回は特別講演にISO/TC34/SC9議長のB.Lombard博士をフランスからお招きし「微生物試験法の策定とバリデーション」についてご講演いただきます。30周年記念講演では4人の名誉会員の方々に「食品微生物学の過去,現在,未来」についてご講演いただきます。食品微生物学に携わる会員の皆さんのこれからの活動に示唆に富むお話がいただけるものと思います。教育講演は「微生物制御の新しい技術」について2人の演者にご講演いただきます。シンポジウムは「真菌をめぐる最近の話題と展望」と「今,注目すべき食品媒介感染症」の2題を企画しております。さらに,最終日の特別企画であります公開市民講座では「日本の伝統食品と微生物」と題して,水産発酵食品,納豆,食酢,漬物について,それぞれに造詣の深い方々にご講演いただきます。日本人にとって身近な発酵食品とそれに関わる微生物の働きについて市民の皆さんと一緒に勉強する時間にいたしたいと思います。
 学術総会の開催時期は暑くもなく寒くもなく,開催には絶好の時期だと思います。会場は都心よりやや離れておりますが,東京駅,新宿駅からおよそ30分のところです。会場の「タワーホール船堀」の展望台からは東京下町風景が360度のパノラマで望め,近くには東京ディズニーランド,ディズニーシーがあります。学術総会の後はこちらで楽しむことも出来ます。
 学術総会開催準備は,皆様を心を込めてお迎え出来るよう12人の実行委員によって進めております。充実した30周年記念学術総会になりますよう,会員諸氏はもとより非会員の方々のご参加を心からお待ちしております。
 また,特に,公開市民講座へは区民,市民の皆さんの積極的な参加を会員一同お待ちしております。

日本食品微生物学会
理事長 小崎 俊司