令和6年度 日本食品微生物学会 各賞の授賞

 令和6年度日本食品微生物学会各賞の授賞を下記のとおり行いました。授賞式は第45回日本食品微生物学会学術総会期間中に行い、「学会賞」、「奨励賞」および「論文賞」は会務総会終了後に、また「功労賞」は学術交流会で工藤理事長から授与されました。「優秀発表賞」は、学会終了後に胡学術総会長から授与されました。

学会賞

タイトル
消化管感染症起因菌の病原性発現機構解明と病原性制御方法の探索
受賞者
三宅眞実 氏(大阪公立大学)

研究奨励賞

タイトル
Escherichia albertiiの疫学解析と食品等における汚染実態に関する研究
受賞者
今野貴之 氏(秋田県健康環境センター)

論文賞

タイトル
腸管凝集付着性大腸菌耐熱性腸管毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166:H15の食品からの検出方法の検討
著者
榊田希※1,2,高瀬冴子※1,山﨑悠華※1,貫洞里美※1,鹿島かおり※1,島田慎一※1,石井里枝※3
所属
※1 埼玉衛生研究所,※2 現所属:埼玉県保健医療部食品安全課,※3 明治薬科大学
掲載
日本食品微生物学会雑誌 40巻4号, 122-128,2023

功労賞

個人

受賞者
緒方喜久代 氏
授賞理由
大分県衛生研究所(現 大分県衛生環境研究センター)において微生物担当として病原性細菌対策に貢献された。現在は(公社)大分県薬剤師会検査センターに勤められて後進の指導・育成に尽力されている。1994年に本学会に入会され、会員歴は30年の長きに及ぶ.この間、本学会学術総会等にて多くの研究成果を発表され、座長も担当され、第33回学術総会ではシンポジウムの世話人・司会も務められた.2011年~2019年は評議員として本学会の運営に尽力され、2018年には代表世話人として大分県にて第50回学術セミナーを開催された。
受賞者
柳平修一 氏
授賞理由
雪印乳業株式会社(現 雪印メグミルク株式会社)の食品衛生研究所長を務め、食品衛生に関わる研究業務に携われた。本学会では2003年から会員として多くの研究成果を報告しており、HACCPでの衛生管理に関しての指導にも携われている。また、2014年から2019年まで評議員を務められ学会運営に尽力された。

団体

受賞者
株式会社日清製粉グループ本社
授賞理由
1980年から長きにわたって賛助会員として学会を支援していただいている。また、積極的な学会発表や論文投稿をしており、本学会の発展に大きく貢献された。

優秀発表賞

第45回日本食品微生物学会学術総会

  • 〇は講演者
発表題目
Campylobacter 全ゲノム情報と耐熱性との相関分析および耐熱性予測モデルの開発
受賞者
○安部大樹,川崎晋
所属
農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門
演題番号
A-1-01
  • 〇は講演者
発表題目
ウエルシュ菌エンテロトキシンに対するイムノクロマトキットの開発
受賞者
○吉井健※1,鈴木孝一朗※2,細見晃司※1,梅川奈央※3,高橋佑介※3,眞田喬行※1,稲井優太※2,河合高生※3,川津健太郎※3,川崎淳※2,國澤純※1
所属
※1医薬基盤・健康・栄養研究所, ※2 一般財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN財団), ※3地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所
演題番号
B-2-07
  • 〇は講演者
発表題目
菌体外NaCl 濃度変化によって生じる腸炎ビブリオの病原性解析
受賞者
○石田快※1,下畑隆明※3,佐野真梨奈※2,射場仁美※4,上番増喬※2,馬渡一諭※2,高橋 章※2
所属
※1徳島大学大学院医歯薬学研究部微生物防除研究分野,※2徳島大学大学院医歯薬学研究部予防環境栄養学分野,※3福井県立大学海洋生物資源学部海洋生物資源学科,※4長崎国際大学健康管理学部健康栄養学科
演題番号
C-2-08
  • 〇は講演者
発表題目
食品に由来するアゾール低感受性真菌の分離状況
受賞者
○上原さとみ,高橋由美,和田紀乃,千葉隆司,横山敬子,三宅啓文,貞升健志
所属
東京都健康安全研究センター
演題番号
P-35
  • 〇は講演者
発表題目
O抗原糖鎖のマススペクトルによる「糖鎖型判別法」の検討
受賞者
○空翔太※1,児嶋浩一※1,坂田淳子※2,若林友騎※2,西嶋駿弥※2,関谷禎規※1,岩本慎一※1,田中耕一※1
所属
※1株式会社島津製作所,※2大阪健康安全基盤研究所
演題番号
P-42
  • 〇は講演者
発表題目
食品容器・包装表面の溶出物における新型コロナウィルスのモデルウィルスを用 いた生残性評価
受賞者
○西角光平※1,渡辺麻衣子※1,岡部信彦※2,工藤由起子※1,大西貴弘※1,今村知明※3
所属
※1国立医薬品食品衛生研究所,※2川崎市健康安全研究所,※3奈良県立医科大学
演題番号
P-46

過去の表彰歴