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  • 2024年

NGS座談会 第3回 NGS解析を始めたきっかけ

司会進行:三宅 眞実(大阪公立大学)
参加者 :野本 竜平(神戸市健康科学研究所)、和田 崇之(大阪公立大学)、中村 寛海(大阪健康安全基盤研究所)

第2回の要約

神戸市健康科学研究所の野本さんから、NGS解析を始めたときの苦労話をしてもらった。特にインストール時の苦労や行き詰まった時の対処法については、参加者共通の苦労だったようだ。結局、困った時に相談できる経験者が身近にいることは大きな助けになると同時に、最近では生成AIの助けも重宝する、ということが印象に残った。

第3回

三宅
次に和田先生にお聞きします。先生はもともと理学部のご出身ですね。

和田
はい。ただ、大学でのゲノム解析のキャリアというのは大したものではなかったです。大きなきっかけは、当時の大阪市立環境科学研究所に就職した(1999年)ことですね。その頃、ちょうど結核の分子疫学が始まった頃でした。菌を培養して、ゲノムDNA精製して、制限酵素で切って、電気泳動してハイブリダイゼーションして、トランスポゾンのプローブでそのポジションを決めて、その結果から菌株のバリエーションを見るということをやっていました。まあまあ分解能も高かったので、この方法でやろうということでした。でもこれは(データが)アナログすぎて。人によっても解釈に...

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