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  • 2024年

NGS座談会 第8回 NGSデータの活用における課題(1)

司会進行:三宅 眞実(大阪公立大学)
参加者 :野本 竜平(神戸市健康科学研究所)、和田 崇之(大阪公立大学)、中村 寛海(大阪健康安全基盤研究所)

第7回の要約

ゲノム解析の技術の進歩が疫学解析の可能性を広げた一方、菌を分離する立場、ゲノム配列を読み取る立場、配列データに意味を与える立場の3者で、認識の違いがあることが問題になっている。特に前2者間の技術的な意識のすり合わせについては今後の大きな課題だろう。

第8回

三宅
テーマを変えたいと思います。全ゲノム解析が広まっていく駆動力として、感染症や食中毒の疫学的な疑問点に重要な手がかりを与えてくれることがあります。例えば、食中毒を起こす菌がどっから来て、どう広がっているのかいう話ですよね。そこは誰が見ても大きな利点であるとして、ではそれ以外はどうなのかとか、これからどうなっていくのかという話に移りたいと思います。

野本
パルフィールド電気泳動を使った疫学解析が、機器のサポート終了などでその役割を終えつつある中、NGSによるSNP解析がその役割を引き継いで...

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